ご到着から数ヶ月経ちましたが学校や町、滞在先の印象を改めて教えてください。印象は変わりましたか?
リヨンに到着して4ヶ月が経ちました。リヨンの街並みやフランスでの生活にも慣れてきて、目新しい光景だったものが自分の日常の光景になってきたなと感じています。
またリヨンの印象は到着してすぐの頃と変わらず、住みやすく居心地のいい街だと感じています。都会過ぎず、田舎過ぎず、落ち着いた空気が流れている街だと思います。5月になり、気温の暖かい日が増えてきました。新緑が美しく、レストランやカフェは道に面したテラス席を出し始め、フランスの夏の到来を感じています。
学校は今期の授業とテストが全て終わり、バカンスに入りました。本当にあっという間に時間が過ぎていったな、というのが率直な気持ちです。今はクラスで仲良くなった友人たちが今期を終えて帰国してしまうのがとても寂しいです。初めはフランス語を上手く喋れないことが不安でしたが、上手く喋れないなりにも仲良くなれた友達が出来て嬉しかったです。
寮についての印象も初めと特に変わっていません。寮がある地区は治安も悪くなく落ち着いている地区なので安心して過ごすことが出来ています。寮自体、街にも学校にも30分以内で歩いていける場所にあり、電車でも5分から10分ほどで行くことのできる距離にあるので交通の便も良く満足しています。ただ、部屋にネズミがいる音が聞こえることがあったり(築年数が古いため)、隣の部屋や廊下の音がよく聞こえたり、掃除の入らない週末は共同キッチンがとても汚かったりすることがあります。部屋の設備に関してはとても満足していますし、隣の部屋や廊下の音も慣れればそこまで気にならないので大丈夫なのですがキッチンがもう少し綺麗だったら、と思ってしまいます。
フランス人学生と交流を持つことはありますか?
大学付属の語学学校のため、大学構内にはフランス人学生がたくさんいますがクラスメイトにはフランス人はいません。したがって学校でフランス人学生と交流を持つことは今のところありません。ただ、学生ではありませんが社会人のフランス人と関わることはあります。リヨンに日本語を学びたいフランス人とフランス語を学びたい日本人が交流をすることのできるカフェがあり、今はそこで仲良くなったフランス人と遊びに出かけたりしています。
このカフェは異文化交流カフェのような場所で、日本語だけでなく様々な言語の人たちと、その言語を学びたい人たちが交流できるカフェになっています。
例えば日本語の場合だと月に2回、日本語を学びたいフランス人とフランス語を学びたい日本人が交流できる日があります。他の日は別の言語になっていますが基本的にその言語を学びたいフランス人が来るのでどの日に行ってもフランス人と話すことはできると思います。参加者は20〜30人ほどで、割とわいわいとした雰囲気でした。日によって異なるとは思いますが、カフェに来ている日本人とフランス人の割合は6:4くらいで日本人が少し多いのかな、という印象です。
また、日本語を学びたいフランス人の日本語のレベルも人によって異なり、すらすらと喋る人もいればほとんど喋ることができない人もいます。
しかし、どの人も「言語を学びたい」という同じ目的を持っているので非常に仲良くなりやすい環境だと思います。
スポーツや文化活動など、学校以外に参加したことはありますか?
学校が主催するアクティビティと、寮で行われる会に一度ずつ参加しました。学校では交流を深めるためにゲームなどをする会や、日帰りの旅行、ディナーなどの企画があり、寮ではお菓子をつくる会やスポーツ観戦などの企画が定期的に行われています。まだ継続して参加することが出来ていないので、今後そういった機会を利用して交流を深めることができたらと考えています。また、友人の中には週に一度ダンススクールに通っている子もいます。
持ってきたけれど不要だったものはありますか?
特に持ってきて不要だと思うものはありませんが、強いて言うなら洋服です。こちらでもついつい洋服を買ってしまうので持ってくる洋服はもっと少量で良かったかも…と思っています。
現在フランス各地で毎週土曜日にデモが行われています。リヨンでもデモは続いていて、毎回警察がたくさん出動するのですが、金曜日には大使館から情報発信される為、それに従って、その時にその場所に行くのを避けるようにしていれば問題はないかと思います。
基本的には毎日穏やかに過ごしていますが、いつ何が起きるかわからないこと、安全には十分に気を付けていなければならないなと感じます。